評価とレビュー
👍good!
- 3Dで描かれる立ち絵
- ツイポ機能
👎bad・・・
- ルート分岐の必要性
- 人によってはきついロボットの専門性
どんなゲーム?
キャッチコピーは「世界を救うのはヒーローじゃない。」です。
過去作との繋がりがあります。
「カオス;ヘッド」→「シュタインズ;ゲート」→(カオス;チャイルド)→「ロボティクス;ノーツ」という順に時間が流れており全て世界線が同じです。
今作は過去作のキャラもしっかりと裏で活躍してくれます。
この作品だけも十分に楽しめますが、過去作を遊んでいるとより充実したプレイができるかなと思います。
主人公は外でゲームをしている最中に「君島レポート」というものを発見してしまい、事件に巻き込まれてしまう。というストーリーです。
またキャラクターの立ち絵が3Dで描かれているので見ていて飽きないですね。
今作はタブレット端末でARカメラアプリを開いたり、ルート分岐がツイッターとおなじ機能の「ツイポ」というアプリで行われるのも新鮮です。
過去作のレビューはこちらから
カオスヘッド シュタインズ・ゲート カオスチャイルド(開発はこの作品の後なので直接の介入はなし)
どのゲーム機(ハード)でできるの?
ゲームできるハード | PS3/PS4/PS Vita/Switch |
ゲームしたハード | PS Vita |
クリア時間 | 23時間(コンプ) |
詳しいレビュー
良かった点
〇3Dで描かれる立ち絵
本作ではノベルゲームでは珍しい(というか今後は主流になる可能性もある)3Dでの立ち絵を採用しています。
これにより喋っているキャラクターが本当にアニメのようにしゃべっているので絵本という感じがしません。
画質自体もとても綺麗で違和感のようなものは全く感じられませんでした。
立ち絵の場合だと長い会話のとき、絵が動かないので文章だけを目で追ってしまい、画面に飽きてしまうことがありますが、3Dは色んな動きがあるので飽きにくいです。
もちろん絵師さんが書いてくださるとても素晴らしい立ち絵も見てみたいものですが、個人的には飽きないというポイントでもこの3Dの立ち絵はとてもいいと思います。
また2人以上キャラがいるときは、喋っていないほうのキャラクターが会話で驚きの表情を見せたり、照れたり、暇そうにしていたりと周りの空気感もしっかり伝わってきます。
さすがにCGのときは1枚絵となってしまい、キャラの顔とかが結構違うかなぁと考えていましたが、特にそんなこともなくCGとよくあったものでした。
〇ツイポ機能
今作のルート分岐にも使われるツイポ機能。
後述しますがルート分岐としての機能の方では個人的にあまり評価は高くありません。
何が良かったかというとツイッターのように「いろんな人の声」がリアルに入ってくるからです。
今作では初夏から長い時間をかけて物語が進みます。
その中の1日ごとに主人公やヒロインの呟きはもちろんのこと、作中に登場しない一般人や過去作の人などの呟きがその時のトレンドにあった発言をしてくれるのでより一層作品に引き込まれました。
これがあるからこその今作の物語なのですが、不特定からの情報という要素を取り入れられたのは色んな意味で本当にうまいなぁとおもいます。
もう少しな点
〇ルート分岐の必要性
先ほども言った通り、ルート分岐はツイポのヒロインへの返信内容で決まります。
これはシュタインズ;ゲートのルート分岐と同じ形になっており、それぞれのルートに入るのが少し難しかったですね。
問題はそんなことではなくて、そもそもルート分岐は必要だったのかという点です。
物語は中盤まで1本道のルートをたどり、それぞれのヒロインの好感度に応じてルートが分岐し、エンディングを迎えます。
しかし、今作ではトゥルーエンドも個別エンドの後の話となっており、一度個別エンドを迎えてもその後のストーリーが普通に続いていきます。
簡単に言えばルート分岐が8月中旬だったとすると、ヒロインAは8月末でエンディング、ヒロインCは物語が急に10月手前に飛び10月にエンディング、ヒロインDは物語が12月手前に飛び12月にエンディングを迎えます。ヒロインDのエンディングのときにはヒロインA。Cのエンディングのその後のお話なので、話的には1本道になっています。
むしろヒロインの攻略順が異なると飛んだ前の月に何が起きたのか、一切わからないままに話を進めなくてはいけません。(本当に攻略順を前後できるかは未検証)
正直一本道でもとてもいい作品だと思いますので個別ルートは入るのもややこしかったのも含めていらなかったかな、と思いました。(一本道はさすがにユーザーが黙ってないですねww)
〇人によってはきついロボットの専門性
主に中盤にはロボットを作成・改良するための会議が開かれます(もちろん他の場所でも会議はしていますが)。
その時の会話が結構真面目にロボットのことについて話しているので、聞いていて面白くはあったのですが、ロボットに全く興味のない人(主人公も全く興味がないので飽き飽きしてました)は長ったらしく思える結構キツい場面がありました。
あと、その場面ではほとんど説明のためのCGがなく、言葉のみの講習となっていたのでわかりづらかったところもあります。
プレイヤーの層を絞るのはいいと思いますが、専門的な科学(物理)を入れるのであればもう少し図を用いたりして、プレイしている人にわかりやすく伝える工夫がもう少しあるともっと良かったかなと思います。
全体的な感想
ようやくプレイ出来ました!
雰囲気から見てわかると思いますが、今までの科学アドベンチャーの中では明るい雰囲気の作品(もちろん暗い部分も多いですが)でずっとやりたいと思っていました。
メインテーマに惹かれたのと夏の青空の描写がとても多いところ、ヒロインの前だけをみる性格など私の好きな要素が多かったのも大きいですね。
一応現在のところは、この作品の続編であるロボティクスノーツ ダッシュをプレイすれば、カオスヘッドから連なる世界線のお話は一応全てプレイしたことになります。
ストーリー内容は残念なことに昔アニメを見ていたのでラスボスや衝撃的なシーンを知っていました・・・記憶をその部分だけ消してからプレイしたかったです。
それでもアニメでは表現されていなかったと思われる主人公の感情や、ツイポの内容、過去作の西条拓海や橋田至、クリスティーナなどが絡んでくるのはとても楽しませてもらいました。
大まかなストーリーは王道的なストーリー内容で、わかりやすのはアメリカンドリームみたいな内容。わかってはいても、最後に全員が一致団結する場面は熱くなりますね。またここぞというときに主題歌「拡張プレイス」が流れたときは軽く鳥肌ものです。(ほかの作品でもそうでしたが)
また集大成ともいえる過去作との連動も素晴らしいです。過去の主人公らが戦ってきたものを全て足し合わせたような設定と敵、そしてその過去作や今作の主人公達の誰が欠けてもこの物語はなかったのだと思うと胸が熱くなりますね。
主人公についてはやっぱり科学アドベンチャーシリーズ通りの癖のある主人公ですww。たまにイラっとしますが最後までしっかりとその性格を通すのは素晴らしいです。
音楽はシュタインズ・ゲート感があったり、カオスヘッド感があったりするBGMが多かったです。
恐らくあえてのことだと思いますが、明るめの良いBGMが多めなのが嬉しかったですね。
またノベルゲームの中でも、ツイポの閲覧や、種子島の中でのレポート探し、キルバラのガンヴァレルでの対戦などやることがそれなりに豊富で良かったです。
「エリート」になったことでアニメーションもちらほらと存在し、文章も見やすくなっていたみたいですね。
ただスキップ機能の一部バグやモーションセンサーの誤作動などのシステム面はもう少ししっかりとしてほしいと感じました。
個人的に好きなキャラは天王寺綯ですね。サイクリングで汗の匂いがする彼女です。実はシュタインズ・ゲートにも出てくる彼女ですが、その時の設定がしっかりと反映されていて微笑ましいような、それでいて純粋な怖さみたいなものもあってとても生き生きしてました。
この作品をプレイしようと考えていらっしゃる方はぜひ、過去作品もプレイしてほしいです!超おすすめです!
まとめ
- ロボット物が好きな人におすすめ!
- 熱いストーリーが好きな方におすすめ!
- 科学アドベンチャーが好きな方におすすめ!
ここまで読んでくださりありがとうございました!