ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者 【レビュー・評価・感想】

評価とレビュー

👍good!

  • ぬるぬる動くグラフィック
  • 読みやすいが誰でも楽しめる

👎bad・・・

  • 会話システムがつらい
  • 内容が少ない

どんなゲーム?

バンドエード
1988年に発売されたファミコン用ソフトが2021年にリメイクされて発売されました。
変更点としてはグラフィックはもちろんのことボイスが入ったりBGMのアレンジが加わりました。
ストーリーとしては、記憶喪失の主人公がある屋敷の遺産争いの謎を解いていくというもの。
近年ではすっかりなくなってしまったノベル式推理ゲームですが、ホラー要素はほとんどなく、子供から大人まで楽しめる内容になっています。ホラー版のもう1本のソフト「消えた少女」もあります。
チュナ
どんな人におすすめ?
バンドエード
特におすすめなのは普段ゲームをしない人におすすめです。
ほかにも謎解きや推理が好きな人にとってもおすすめのゲームとなっています。
同じタイミングで「後ろの少女」も発売されていますが、ファミコン時代の順番的には消えた後継者→後ろの少女となっています。
しかしどちらから先にプレイしても楽しめるようになっているため、そこまで順番は気にしないでいいと思います。

どのゲーム機(ハード)でできるの?

ゲームできるハードswirch ファミコン
ゲームしたハードswirch
クリア時間6~8時間程度

詳しいレビュー

良かった点

〇ぬるぬる動くグラフィック

 

プレイしてみて一番驚いたのは、背景グラフィックやキャラグラフィックの良さでした。

 

ノベルゲームでは一枚の背景にキャラが棒立ちしていて、どうしても紙芝居になってしまいがちです。動きがあってもキャラクターが瞬きするくらいだと思います。(最近のノベルゲームをあまり遊んでいないのでわかりませんが)

 

しかし今作ではアニメーションの動きがよく加わっており、飽きずにどんどんプレイすることができました。

 

例えば、主人公が話題を振ったとき、明らかに動揺する場面や、知っているけど嘘をついてくる場面、怒っている場面などがありますが、特に目線をそらすような仕草などを見れるのはすごくよかったです。

 

他にもグラフィックでよかったところがあります。

このシーンでは、後ろの男性がニョキっと後ろから出てきた場面

 

それが動き+遠近感を使ったキャラの登場シーンや退場シーン。自然にキャラが登場することで、臨場感のある世界観が演出されています

 

 

〇読みやすいが誰でも楽しめる

 

ストーリーの展開は王道的ストーリーで、一部の人は設定を聞いただけで結末を予測できる人もいると思います。(当時はとても驚きの展開だったのかもしれません)

 

しかし、結末が自分の思い通りのものだったとしても、道中でのシーンはハラハラする場面や胸を熱くするシーンがあるので、夢中で最後までプレイすることができました。

 

また文章もとても分かりやすく、文字にルビを振ってくれているため、子供から大人の方まで楽しめるようになっています。

 

 

もう少しな点

〇会話システムが時々つらい

あまりにも多い選択肢、例えばアキラの事→気づいたこと→アキラの事のように往復して進めないといけない場面もある

 

これはファミコン版からのもので仕方のないことだとは思いますが、会話をこちらが選択するのが結構しんどいなと感じました。

 

何度も同じ内容を聞かないとストーリーが進まなかったり、会話の流れから次の会話の選択肢が分かりにくい場面が目立ちました。

 

さらに、同じ選択肢を行い続けると相手も同じ回答しかしてくれなくなるので、これが結構ストレスに感じます。

 

ノベルゲームでのゲーム性を持たせるためなのはわかりますが、個人的にはこれで時間を多く削られてつらかったです。

 

しかしこれはゲーム中の会話のテンポ(選択肢を選んでからキャラが行動する時間のテンポ)をあげてくれればそんなにもストレスにはならなかったのかもしれません。

会話のほかに景色から有力な情報を得たりするシステムがあるのですが、そちらの数は少なく、むしろそちらをもっと使ってゲームを進めていってもよかったのではないかと思います。

 

 

〇内容が少ない

 

こちらもファミコン版からのリメイクなので仕方のないことなのですが、1つの事件しか扱わないのでどうしても内容が少なくなってしまいます。

 

謎解きらしいゲームも道中にはありますが、それもそんなに時間を有さないなのでほとんど小説感覚で物語が進みます。

 

会話システムに戸惑うことなく進めればだいたい6時間程度で終わる内容で、小説1冊と同じくらいの時間かと思います。

 

ただ、勘違いしてはいけないのは、内容が少ないからと言って中身のない内容ではないということです。

 

もし次回作が作られるのであれば、複数の事件を1つのソフトに入れてくれるといいなぁ、と思います。

 

全体的な感想

 

個人的には良作でした。

 

探偵ものの推理ゲームをプレイするのは記憶にある限りでは初めてでした。

 

といってもマルチエンドなどではなく、プレイヤーが推理するところは結構少なめ、なので基本的に動画・音声付きの推理小説を読んでいるような感覚です。個人的に複数のエンディングがあるゲームは苦手なのでよかったです。ただマルチエンドが好きな人がいると思いますので人によりますね。

 

内容からしても続編を作れるようになっているので、ぜひこの機会に続編を作っていただきたいですね。

 

あとこれは少しネタバレになってしまうのですが、、、

 

※ネタバレ注意

 

 

 

このゲームは犯人が分かりやすすぎる点があります。

 

 

 

 

 

それは声優さんです。

 

簡単に言えばほとんどの人が知っているであろう特徴的な声をしている人を主要な人物にしている(明らかに狂気的な声の出せる声優さん)ので、瞬間的に理解できてしまいます。

 

ボイスはとてもよかったのですが、この点についてはリメイクとしては唯一の失敗だったのかなとも思いますね。

 

ただこれ以外は悪いところはなかったのでぜひぜひ!続編を作成していただきたいですね!すごく楽しかったです!

 

まとめ

〇ちょっと推理系のゲームをプレイしたい人におすすめ!

〇ゲームが苦手な方におすすめ!

 

 

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