評価とレビュー
👍good!
- ボリューム満点のストーリー
- だれでも爽快感のある戦闘
👎bad・・・
- 分割しての発売
- 戦闘のあれこれ
どんなゲーム?
1997年にプレイステーションで発売された「ファイナルファンタジー Ⅶ」のリメイク作品となります。(FF7R)
魔晄というエネルギーを電力などに変えて生活する都市、ミッドガルを舞台に主人公のクラウドや、反組織であるアバランチのメンバー、バレット・ティファたちと一緒に戦ったりするゲームです。
ただ、個人的には原作もプレイしているともっと楽しめたかも、とも思います。
どのゲーム機(ハード)でできるの?
ゲームできるハード | PS4 |
ゲームしたハード | PS4 |
クリア時間 | 31時間 |
詳しいレビュー
良かった点
〇ボリューム満点のストーリー
今作はFF7の序章と言ってもよい「ミッドガル」から脱出するまでのストーリー内容です。
ただプレイ時間は30時間前後でしたので、ボリュームはむしろ多い方かと思います。
原作を未プレイなので大きなことは言えませんが、個々のキャラクター同士のコミュニケーションや、ミッドガルに住む人たちの生活感など、「ミッドガル」という街自体をしっかりと表せていたように思います。
しかし、分割の作品なためにストーリーの核の部分については匂わす程度しかわかりませんでした。
それでも幾度となく訪れるピンチとそのたびに仲間と共に突き進むストーリーはとても熱いものでしたので、個人的にすごく楽しめました。
作品のストーリーを結果としてみてしまうと薄いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、その中身はしっかりと濃い内容でした。
〇だれでも爽快感のある戦闘
原作のFFⅦとは異なる戦闘システム。
原作のコマンド戦闘にアクション要素が加わっています。
最初に感じたのは「あれ?戦闘方法難しくない??」です。
ただ少しずつ操作方法に慣れていくと、しっかりとした爽快感のある戦闘システムであることがわかりました。
3人でバトルするうち、操作キャラは1人だけです。そして他のキャラを操作することも可能ですし、L2R2などで指示を出すことも可能です。
敵の弱点を持つ攻撃を瞬時に指示したり、または自分で操作して攻撃したりと忙しくなることもありますが、慣れてくると爽快感がありました。
また仲間もそれぞれに戦いの個性があり、クラウドは近接戦闘型、バレットは空中向け戦闘型、ティファは連打戦闘型などそれぞれがべつの役割を持っているので、それぞれを使っていてとても楽しいと感じました。
操作が苦手な人向けに従来のコマンドを選択するだけの設定もありますので、とてもいい配慮ですね。
もう少しな点
〇分割しての発売
やはり分割しての発売はマイナスなことが多いと思います。
まず先ほども少し述べた通り、ストーリーの核がほとんどわからないまま終わってしまったこと。
これに関してはミッドガルのストーリーをより濃くプレイできたのであまり不満はありません。ただ「冷めないうちに続編をやりたい」と思いますが・・・
次に武器やリミット技などの種類が少ないことでしょうか。
原作未プレイなので詳細は分かりませんが、約30時間のボリューム量と武器やリミット技の量が少しかみ合っていないように感じます。
それでも飽きることなくできたので気にするほどのことではないかもしれませんが、リメイクなんだし、もっとあったらよかったな、と思いました。
〇戦闘のあれこれ
戦闘は爽快感のあるものなんですが、いくつか癖がありました。
自分が操作するキャラに向けて異常にヘイトが向くこと。
エアリスで遠くから魔法で攻撃しようかな、と思っても敵がめっちゃこっちに向かってくるのでまず攻撃できなくなります。
ヘイトを増加する挑発の技もあった気がしますが、それを使っていないにしてもあまりに操作キャラに向きすぎて多くの人はエアリスを使えなかったと思います。
解決策としては、操作キャラを変えてすぐに攻撃してまた別の操作キャラに変えることです。
カメラについて
カメラの調整も自分で行えるようになっていてターゲット固定なんかも調節できますが、固定した時のカメラ移動がゆっくり?しすぎな印象です。
固定した敵をゼルダの伝説のように離さないでいてくれると助かるのですが、普通に画面外に行ってしまうこともあるため、もう少し改善していただきたかったです。
魔法の差別化
FFシリーズには「ファイア」「サンダー」「エアロ」「ブリザド」などの攻撃魔法が存在します。
それぞれに属性があり弱点を突くことができたりしますが、今作では魔法を撃ってから効果を発揮するまでにそれぞれのタイムラグが存在します。
サンダーは相手の頭上から直接攻撃します。
ファイアは自分から敵に向かって弾を出して攻撃します。
ここまではまあサンダーが使いやすいくらいでいいんです。問題はエアロとブリザドです。
この2つはファイアと似た軌道で相手のところで着弾すると0.5秒くらい魔法が爆発しません。
やっていない人には伝わりにくいかと思いますが、着弾した瞬間に敵が移動するとその攻撃は当たったのにあたっていない判定となります。
魔法の威力がそれぞれ異なるのかは定かではありませんが、エアロ系とブリザド系は明らかな冷遇を受けていたように感じました。
そんなこんな書いてきましたが、これらの点を含めても最高のゲームであることに違いはありません。
全体的な感想
神ゲーだと思います。
最初プレイしたことのなかったときは、クラウドって無口な主人公でミッドガルも工業系だからとっつきにくい作品なんだろうなぁ。と考えていました。
実際にプレイしてみるとクラウドはかっこよすぎるくらいカッコ良いし不器用な優しさをもつ人間で、リメイクによりグラフィックが向上したミッドガルは魅了されそうになるくらいキレイなところや、醜いところもしっかりと描かれていて作品にのめりこめました。
良い点で書くことができませんでしたが、グラフィックについてもすごくよかったです。
まず主要キャラのかっこよさと可愛さ、素晴らしいです。バレットの不器用で、でも仲間思いな様子や、クラウドの感情表現の細かい表情、ティファのダイナマイトボディなど、しっかりと表されていました。
更にムービーからの戦闘の入り方や戦闘中からのムービーの入り方など、いたるところでグラフィックの良さを感じることができ、イベントシーンのところについても飽きがこないテンポで描かれていたり、手に汗握る演出なども多数ありました。
さらに町を歩いているだけでも楽しめるくらい様々な箇所が作りこまれていました。
町の人たちの会話はどれだけとったのか、というくらい種類が豊富で、全員の人の横を通り過ぎて会話を聞いていきました。
しっかりとミッドガルの生活感をあらわせていて聞いているだけで楽しかったです。
そういえば原作の戦闘曲もしっかりと現代風で聞くことができて良かったです。
他のBGMもアレンジされていたりしましたが、耳になじむとてもよい楽曲だったと感じました。
ただもう少し通常戦闘曲を聞ける機会を増やしてほしかったなぁ。という名残惜しさはあります。
ミニゲームもそれなりに用意されていて、息抜き程度にちょうど良かったです。
あとこれは仕方のないことだとは思うのですが、ヒトと喋るときなどに少し読み込みのために止まってしまうことが結構ありました。
FF15のときのような感じなのでなれてはいるのですが、ここについては少し改善してほしいです。
次回の作品の発売日はいつになるか、それはまだ発表すらされていません。
それすなわち1年以上は必ず時間が必要ということでしょう。
全ての作品が発売した時に買おうと思っている人もいらっしゃるかもしれません。。
しかし!私はあえて言います。プレイしてみてください!
ストーリーも音楽もグラフィックもテンポも操作性も申し分ない作品です。後悔はしません。
超おすすめのゲームです。ぜひ一度プレイしてみてくださいね。
まとめ
- アクションRPG好きの人におすすめ!
- ストーリー性を求める人におすすめ!
- 神ゲー
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